本ブログでは、自分の個性を正しく知る第一歩として、パーソナリティ心理学でもっとも支持されている「ビッグ・ファイブ理論」とよばれるパーソナリティ診断を紹介いたします。
「ビッグ・ファイブ理論」とは、人間のパーソナリティ(性格)について人の性格を究極的に突き詰めると5つの次元に統合されるという理論であり、1990年にアメリカの心理学者でオレゴン大学の名誉教授でもあるルイス・ゴールドバーグが提唱し、現在の心理学で、もっとも信頼されている理論です。
ビッグファイブから入る理由について、心理学の書籍や論文も引用しながら、のちほど解説しますが、私自身も内向型のクライアントさんと接してきた経験からも、内向型の人たちが、自分のパーソナリティやその資質について「内向性」だけでなく、総合的なパーソナリティを把握し活かすことが「静かな人たちの本当の力」を活かし、幸福度を高めることにつながると確信しています。
早速、ビッグファイブ診断を受けてみましょう。(10問、1〜2分で完了します)
10問の診断にクリックしながら答えるだけで、簡単に診断いただけるようにしていますので、まずはサクッと診断を受けてから本記事をお読みいただけたらと思います。
この診断結果は画面上で表示されるのみです。結果をSNSなどで共有したい方は、結果が出た後のURLをシェアしてください。
*自分で計算したい方のためにこちらに算出方法を載せておきました。
自分のパーソナリティを総合的に知る、ビッグファイブ診断

あまり考え込まないで、クリックしていってね!
本診断の問いの項目と計算方法は、は心理学者によって開発されたTIPIの日本語版 (TIPI-J)にもとづき、作成したものです。詳しく知りたい方は以下のサイトを参照してくださいね!
TIPI (Ten Item Personality Inventory, Gosling, Rentfrow, Swann, 2003 )
日本語版Ten Item Personality Inventory (TIPI-J)作成の試み, 小塩真司, 阿部晋吾, Pino Cutrone



さて、あなたのスコアはどうだったかな?
成人の平均スコアは
誠実性=4.61
協調性=4.69
情緒安定性=4.34
開放性=5.51
外向性=3.98 だよ



この平均値と比較して、あなたのスコアが各因子の「ものさし」の
どの位置にあるか読み取ってみよう
自分のスコアを把握できた方は、「各パーソナリティ因子の解説」に飛んでくださいね!
自分で計算したい方は・・・
上記の画面ではなく、自分で計算したい方は、以下の流れで進めてくださいね。
すでに上記の診断フォームでスコアを把握している方は、こちらに飛んでください。
1) 10項目の文章を読んで、自分がどのくらい当てはまるか1〜7点で評価します。
*点数のつけ方は10個の文章の下にあります
10項目の文章:私は、自分について・・・
- 活発で、外交的だと思う
- 批判的で、もめごとを起こしやすいと思う
- しっかりしていて、自分に厳しいと思う
- 心配性で、うろたえやすいと思う
- 新しいことが好きで、変わった考えを持つと思う
- 無口で、静かだと思う
- 同情しやすく、やさしい人間だと思う
- だらしなく、うっかりしていると思う
- 冷静で、気分が安定していると思う
- 独創的ではなく、平凡な人間だと思う
1〜7点のスコアのつけ方:各項目について、それぞれ以下の基準で点数をつけてください
- 7点:かなり当てはまる
- 6点:ほぼ当てはまる
- 5点:どちらかといえば当てはまる
- 4点:どちらでもない
- 3点:どちらかといえば当てはまらない
- 2点:ほぼ当てはまらない
- 1点:まったく当てはまらない
*例えば、「かなり当てはまる」場合は7点、「どちらでもない」場合は4点となります
2) ビッグファイブ5因子のスコアを計算します
それぞれ点数をつけたら、以下の方法でスコアを計算します
5因子の項目 | 計算方法 |
---|---|
誠実性 | =(項目3の点数+(8ー項目8の点数))÷2 |
協調性 | =(項目7の点数+(8ー項目2の点数))÷2 |
情緒安定性 | =(項目9の点数+(8ー項目4の点数))÷2 |
開放性 | =(項目5の点数+(8ー項目10の点数))÷2 |
外向性 | =(項目1の点数+(8ー項目6の点数))÷2 |
例)項目1の点数が「5」で項目6の点数が「2」の場合、
外向性=(5+(8−2))÷2=5.5となります。
成人の平均スコアは・・・
自分で計算された方のために、成人の平均スコアを再掲しておきますね。
誠実性=4.61
協調性=4.69
情緒安定性=4.34
開放性=5.51
外向性=3.98
です。
各パーソナリティ因子についての解説
それでは、診断結果に表示されているビッグファイブの5因子を簡単に説明します。
各因子の解説はブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』、ダニエル・ネトル著『パーソナリティを科学する』を参照しています。



スコアの高低に良し悪しはないので、5つの角度から
「自分の取り説を得た」と思うと良いよ!
誠実性(Conscientiousness)
「誠実性」のスコアが高い人には「計画性がある」「規律正しい」「注意深い」「忍耐強い」「懸命」「非衝動的」などの特性が見られ、対照的に、スコアが低い人には「無秩序」「自発的」「不注意」「軽率」「衝動的」などの特性が見られます(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より引用)
こう書くと、誠実性は高い方が良いと見られるでしょうし、実際に誠実性の高い人は幸福度も高いとされています。誠実性の高い人は実際、勉強や仕事に対してしっかり取り組む傾向が高いので、親や先生、あるいは職場でも良い評価を得ることが多く、これがまた本人の幸福感に還元されるとも言えそうです。
しかしながら、ダニエル・ネトルによれば、誠実性の高い人は、秩序だった予測しやすい環境にはうまく適応できますし、期限内のタスクが求められる状況では力を発揮できる一方で変化が激しく、混沌とした状況は苦手です。このような環境では誠実性のスコアの低い人の方が、突然の変化に対応できるともされています。(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より引用)
規律正しさや秩序が求められるような環境下では誠実性の高さはプラスに働きますが、自由で変化に富む環境の中でパフォーマンスを発揮する場合には、むしろ誠実性の低い人の方が能力を発揮しやすいとも言えます。
協調性・調和性(Agreeableness)
協調性スコアが高い人ほど「いい人」「感じが良い」「協力的」「友好的」といった印象を相手に与え、スコアの低い人は「皮肉屋」「対立的」「非友好的」と見られる傾向があります。
他者の印象を形成する上では重要であり、第一印象を決めるのも協調性の高さと関係していることから、一般に社会的に望ましいパーソナリティとみなされます。その一方で他の因子と比較しても、組織内での成功と一番関連性が低いのが協調性のスコアとされています。しかしながら、協調性の高さは、長期的な関係や、社会的なつながりを維持するときには効果的であることもわかっているので、たとえば顧客との良好な関係性を築くことが重要な職業では、協調性の高さは大いに生かされるでしょう。(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より一部引用)
情緒安定性(情緒不安定性 Neuroticism)
主観的な幸福度とさまざまな面で結びついているとされている因子です。情緒安定性の低さは、ネガティブな物事に対する感度に大きく関連しています。(この感度は神経学的にも説明できます。情緒安定性が低い人は、危険を察知する脳の器官「扁桃体」が過敏であることがわかっています。)過敏なために、不安、抑うつ、感情的な脆さを抱えやすいところもありますが、、他の人なら見過ごしてしまうような小さな危険の兆候を察知し、熟考する能力に長けています(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より引用)
ブライアン・リトル教授はこの性質が遺伝的にも淘汰されることなく残っていることについて、集団内に危険を警告する役割を担っていると説明しています。
情緒安定性のスコアが低い、ネガティブ思考に陥りがちな人は、こちらも読んでみてくださいね!


(経験への)開放性(Openness)
開放性は、新しい考えや人間関係、環境をどの程度受け入れるかを表すもので、クリエイティビティとも深く結びつくとされています。開放性が高い人は、芸術や文化に強い興味を示し、エキゾチックな味わいや匂いを好み、世界を複雑なものとしてとらえています。対照的に、開放性が低い人は、新しい何かを試すことに抵抗を感じ、いつも通りの行動を好み、エキゾチックな誘惑にも魅了を感じません。また、情緒安定性が低い人と同じく、不安や抑うつ、敵意などのネガティブな感情も多く経験します。しかし、情緒安定性が低い人とは異なり、喜びや驚きといったポジティブな感情も多く経験します。とくに、美しい物に触れたときに鳥肌が立つことが多いのも興味深い点です。
開放性は遺伝的要因が高いことがわかっています。また開放性はポジティブな感情とネガティブな感情のどちらにも結びついています。このため、開放性の高い人は、幸福について複雑な感覚を持っています。また、開放性の高さは、新しさが評価される職業での成功と、関連があることがわかっています(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より引用)
外向性 (Extraversion)
このスコアが高い人は「外向型」、スコアが低い人は「内向型」となります。外向性も遺伝的な要素によって決まる割合が高いとされています。外向型ー内向型の刺激に対する反応性が異なるのは、脳の新皮質の特定領域の覚醒レベルが違うため、と考えられています。外向型は覚醒レベルが低いので、外向型は刺激を求め、内向型はこの領域の覚醒レベルが高いので、内向型は刺激のレベルを下げようとするということです(ブライアン・リトル著『ハーバードの心理学講義』より引用)
中間程度の外向型の場合は「両向型」と呼ばれることがあります。組織心理学者のアダム・グラントによれば、販売(セールス)のパフォーマンスは両向型>内向型>外向型の順に優れていたという研究結果を発表しています。
外向型は短期的な記憶力が、内向型は長期的な記憶力が優れているとされています(IQに差はないとされる)。また作業において外向型は「量」を、内向型は「質」を優先する傾向があるため、プロジェクトの性質によってそれぞれのパフォーマンスに差が出るとされています。外向型と内向型の報酬志向性についてはこちらでもう少し詳しく解説しています。
「内向型」の人たちにビッグファイブのパーソナリティ診断を推奨する3つの理由
ビッグファイブ診断を推奨する理由は3つです。
- 「内向性」だけがパーソナリティをあらわす唯一の尺度ではない
- 「内向性(外向性)」と「それ以外の因子」のもつ特性や資質を混同することは真実から遠ざかる
- 自分と他者のパーソナリティを受容、尊重し、相互理解を深めてウェルビーイングが高まる
順に詳しく解説していきます。
1. 「内向性」だけがパーソナリティをあらわす唯一の尺度ではない
スーザンの書籍の中でユニークなエピソードとともに登場する内向型人間代表、ブライアン・R・リトル教授(ハーバード大学)はパーソナリティ心理学の権威です。そして自身の著書でこう記述しています。
いくら外交型ー内向型特性が重要だとしても、それが唯一のパーソナリティ特性ではないということを
ブライアン・R・リトル著:『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』
忘れてはいけません。現代のパーソナリティ心理学では、パーソナリティ特性には「ビッグファイブ」と
よばれる五つの因子があるという考えが主流になっています。
リトル教授によれば、ビッグファイブの尺度は「パーソナリティは五つの主要な因子に還元できる」というパーソナリティ研究の共通理解を反映しており、その5因子は以下になります。(*各要素の日本語訳は媒体によって微妙に異なります。本記事ではリトル教授の記述と、日本語版(TIPI-J)から引用しました)
ビッグファイブの5つの特性
- 誠実性(勤勉性)
- 協調性(調和性)
- 情緒安定性
- 開放性
- 外向性
ビッグファイブは「ものさし」の位置(幅)で特性を把握できる
ビッグファイブは「タイプ診断」ではありません。
5つの各因子を連続的なものと捉え、その尺度のどこに位置するかで捉えます。
イメージするなら、5つのものさしがあり、その「目盛りの位置」でその人のパーソナリティを判断するということです。イメージはこんな感じです。





僕はどのくらい内向的なんだろう?
というときも「外向性のものさし」のどのあたりにいるか(ピンクの三角の位置)でイメージできるということです。
タイプではなく、尺度(ものさし)でとらえることのメリットとは?
- 1. 実生活の場面でパーソナリティがどう表れているかを把握しやすい
タイプ分けだと「キャラ」で固定されてしまいますが、ものさしで捉えるとより柔軟に理解できます。たとえば、内向性の強い人であっても職場や学校などで外向的に振る舞うことはあると思います。そういったケースも「人は状況に応じて、ものさしの位置をずらせる」ということでその多面性について理解、説明できます。 - 2. 理想の目盛りを「幅」で捉えると、自分の「快」「幸福」の感覚を掴みやすくなる
「しあわせ」「充実感を感じる」「ストレスがない」といった状態や、「しんどい」「ストレスが多い」「疲れる」ような状態も人それぞれ「理想の幅がある」と客観視できると、柔軟性をもって対応できます。また、限界を超えて偽外向性をふるまうようなことも避けられるようになります。 - 3. 自分と他者の違いを理解しやすい
外向性スコアが同じ人でも、幸福感、ストレスの感じやすさ、価値観が異なる理由も「その他の因子の違い」「幅の違い」で多面的に理解できます。たとえば、「外向性」スコアが同じ「3」の人であっても、他の「情緒安定性」のスコアの高低や「協調性」のスコアの高低で他者との関係性の結び方、環境や新しい物事に取り組み方が違うことが説明できます。
2. 内向性とそれ以外の因子の資質を混同すると、真実から遠ざかる
ダニエル・ネトル教授はその著書で以下のように伝えています。
外向性と社交性を同一視することには、慎重であるべきだ。第一に、人が内気(シャイ)なのは、外向性が低いためというよりむしろ、不安と情緒安定性(情緒不安定性)のスコアによる場合がきわめて多い。
ダニエル・ネトル著『パーソナリティを科学する 〜特性5因子であなたがわかる〜』
外向性のスコアが低い人は必ずしもシャイではない。単に社交に価値を置かないだけで、社会的なつきあいがなくても対して気にしない。
(中略)
もうひとつ気をつけるべきなのは、外向性の高さと、良好な社会的関係を混同してはならないことだ。
もちろん、内向型の人が内気であることも確かにあるでしょう。けれども「内向的(外向性スコアが低い)」だけで「内気さ」は測ることができません。内向型の人は「話すのが苦手」「コミュ障」だと自覚する人も多いかもしれませんが、「コミュ力」を象徴する「社交性の高さ」についても、「良好な関係が築く」という視点に立つと、「外向性」スコアの高さよりもむしろ「協調性(調和性)」のスコアが重要だとネトル氏は語っています。
また、認知科学者のスコット博士(Scott Barry Kaufman, Ph.D.,)は内向性が科学的な文献でどのように扱われているかについて、以下のように記述しています。
現代のパーソナリティ研究では、「外向性」はパーソナリティの主な要因のひとつと考えられています。
外向性とは、外向的、社交的、表現力豊か、自己主張が強いなどの特徴のことで、環境中の報酬に対する感度の高さが関係しています。したがって、内向性はこの極の反対側に位置し、より控えめで静かであり、環境中の報酬に対する感度の閾値が低いことを特徴としています。
Scott Barry Kaufman, Ph.D., “Can Introverts Be Happy in a World That Can’t Stop Talking? (英文)”
それだけです。
外向性ー内向性という性格特性を最初に示したのは、ユングの「人格の基本類型」とされています。
その後の心理学、脳科学といった科学的な分析が進み、「外向性ー内向性」の違いとして明らかになっていることは
「報酬志向性」
「刺激に対する反応性」の違いのみ、ということなのです。
また、こういった性質が出る要因として、先に触れたリトル教授は「遺伝的な要素によって決まる割合が高い」(50%ほどとも言われている)「脳の新皮質の特定領域の覚醒レベルが違う」ことも挙げていますが、それ以上のことについてはまだ「内向性(外向性)」だけで説明するにはまだ証拠が乏しく、心理学の専門家にとっても「新しい科学」といってもよい
挑戦の領域です。
また「内向型の人は孤独に強く、創造的である」という情報もよく見かけますが、性格神経科学者のColin DeYoung氏は、次のように説明しています。
「外向性が低い人は、必ずしも内向きになっているわけではありません。また、外向性の高い人にとってはやりがいや活力を感じるレベルの刺激でも「情緒安定性」のレベルによっては、単に煩わしいだけだったり、疲れるだけだったりすることもあります。しかし彼らの控えめな態度は「経験への開放性」が高くない限り、想像力やアイデアの世界への強い関与を示すものではないでしょう」
Scott Barry Kaufman, Ph.D., “Can Introverts Be Happy in a World That Can’t Stop Talking? (英文)”
こう書くと内向型の人はがっかりするかもしれませんが、たとえば想像力やアイデアが湧きでるような「開放性」スコアが低くても、その人らしい創造性(クリエイティビティ)は発揮できます。誰もがクリエイティブであることについては、また別の記事で触れますが、創造性に自信がなくても、世の中から待ち望まれている「才能の源泉」は誰にでも必ずあるのです。
そして、もうひとつポジティブな最新の研究についてお伝えしておきましょう。
当初、ウェルビーイング(幸福度)の科学は彼女(スーザン・ケイン)の考えを支持していませんでした。
Can Introverts Be Happy in a World That Can’t Stop Talking?
外向的な人々は内向的な人々よりも高いレベルの幸福を感じる傾向があるという結論を指摘し続けたのです。
けれども最近になって、この強い結論を覆すようなニュアンスのある研究が数多く発表されており、この話には見た目以上の意味があることが示唆されています。
内向型の人たちの才能について、スーザンの著書で触れられているような話が科学的にも真実味を帯びてきている、ということです。でも、大切なことは、心理学の研究が進むことを待つことではありません。なぜなら「幸福」の研究はどんなに数値化しようとも定性的にならざるを得ないからです。
科学的な裏付けを待たずとも、「しあわせな内向型人間」になると決めて、そう生きることは可能です。そのことについてはこの先で、もう少しくわしくお伝えしていきます。
3. ありのままの自分、ありのままの他者を受容し尊敬できる。
ビッグファイブの5因子は、約5割の割合で遺伝的な要素が関係しており、幸福感や健康、目標達成能力表す「ウェルビーイング(幸福度)」に強く影響することも明らかになっています。
「ビッグファイブ診断」を推奨しているのは、「ありのままの自分」を受け入れるひとつの手がかりになってくれることと、各因子のスコアは「しあわせの価値観」「しあわせな自分の生かし方(はたらき方)」と隣り合わせになっていることも多いからです。(もちろん、決定的なものではありません。それぞれ「幅」「柔軟性」があります)
とはいえ、ビッグファイブも他の性格診断も、パーソナリティを知ることは、しあわせの「手がかり」になり得ても「答え」をズバリ授けてくれるものではありません。5因子のスコアが「あなたと全く同じ」という人が世界中を調べれば何人もいるでしょう。でも、その人たちとあなたの「しあわせな人生」「しあわせの価値観」はどこかで重なり合うことはあったとしても、まるで同じなんてことはあり得ないことは容易に想像がつきますよね。
大切なのは、あなた自身の「しあわせの価値観」を明らかにし、それを実現することです。でもあなたがどんな資質をもっているのか、ビッグファイブのパーソナリティ診断はその手がかりやヒントを与えてくれるでしょう。
とはいえ、あなたの資質や才能は「内向性」だけではありません。
インターネット上には「内向性」「内向型」に関するさまざまな概念が飛び交っています。でも、決して無視してはならない科学的に重要な事実をお伝えすると、パーソナリティ特性は、内向性(外向性)の度合いだけで測るのは不十分だということです。
「内向性」だけにフォーカスを当ててしまうことは、かえって真実から遠ざり、その人の可能性を狭めてしまいかねないということを、最前線の心理学の研究者たちも伝えています。
大切なのは、内向性のスコアやその他のスコアを見て「やっぱり私は内向型ね!」と満足することではありません。
あなたの可能性や才能を開花させたり、自らの本当のしあわせを実感するために必要なことは「知る」のその先にあることを忘れないでください。下の記事では、パーソナリティを把握したその先について、さらに解説していますので、ぜひあわせてお読みください。

