ようこそ
なんて不器用なんだろう。
でも、不器用でなければ、
つまずくことのできない言葉があるんじゃないか。
そんな不器用なことばの存在を、許していたい。
私のことばが、もうひとりの不器用な誰かを
はげますことがあるのなら、
よろこんで、たくさんつまずいていたい。
ことばが、ことばになれるのは、
その向こうに誰かがいるときだけなのだから。
ろっぺん書房について
わたしたちのことばの原体験は「聴く」ことからはじまります。
布団の中でまどろみながら聞く、母親の絵本を読み聞かせる声。
母親の胎内で聞いていた、母親の声や、外の世界の音。
この頃の私たちは何を「聴いて」いたのでしょうか。
聞こえてくることばの意味なんて、わかっていませんでした。
ただ、聞こえてくる声を感じるだけで、わたしたちはしあわせな気持ちに包まれていた。意味のわかる音やことばだけが、しあわせの感覚とつながっているのではないということを、わたしたちはみな、経験して生まれてくるのです。
書く、読む、話す、聴く。
「書く」こと、「意味づけ」することを急ぐ世の中になっているからこそ、
ぎがちな世の中です。でも、意味がわからない声やことばにも、しあわせの感覚が宿っていたように、森の中のざわめきのひとつひとつに意味をすべて見出すことなんて不可能なように、わからないもののなかに、心地よさや安心やしあわせだと感じる
幼いこどもがそうであるように、書くためには読むこと、読むためには、話すこと、聴くことが不可欠です。この順番は、大人になっても変わることはありません。いくらAIが自分の代わりに「書ける」ようになっても、何を書きたいのかを「聴く」力が貧しいままでは、ことばは貧しくなってしまいます。
ろっぺん書房は、意味がわからないままでも、ただ聴いてもらえる場所が必要なのではないか。そんなみなさんが今ことばにしたいと思う、その何かを「聴く」ことからはじめます。まだ、そこに何の意味があるのかわからなくても、とりとめがなくても、なぜそう思うのかわからなくても、構いません。
・書くことが好きな人
・本を読むのが好きな人
・ことばが好きな人
・いつか本をかたちにしたい人
・ことばに正直でありたい人
ニュースレターでは、書く、読む、話す、聴くという、ことばについての小さな考察や、執筆中のエッセイ、ブログに掲載していない記事なども執筆してお届けしています。 書くことが好きな方、読むことが好きな方、作品が育っていく過程を見たいという方とつながれたら嬉しいです。
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