
会社に行きたくないな〜
ぶっちゃけ辞めたいな・・・
毎日毎日、そんなふうにお悩みのアナタ。
会社を辞めたい理由は


給料が少ない・・・・とか


残業がパねぇ・・・とか


理不尽な上司が苦手すぎる・・・
とか、まぁ挙げだしたらキリがないくらい、いろいろあるかもしれませんが(笑)
本記事では、心理学、脳科学からそんな内向型さん、陰キャラなあなたのお悩みを吹き飛ばす処方箋をお届けします。
日本は西欧ほど外向性を求める国ではないが「外向性コンプレックス」は根強い国
さて、内向型にまつわる本や発信を見ていると
「内向型人間が生きづらいのは、世の中が外向性を求めているからだ」という記述をよく見かけます。
でも私は個人的にはアメリカやヨーロッパなどの西欧諸国ならともかく、「日本」という国にフォーカスした場合、



日本ってそんなに外向性求めてる国かな?
と思うのです。
なぜなら日本って国は「出る杭は打たれる」文化もまあまあ根強いからです。「みんな違って、みんないい♡」と口では言っていいながらも
「そんなに違ってくるなよ!」みたいなところも暗黙の了解としてあるじゃないですか(笑)
でも、めちゃくちゃ突き抜けられちゃったた人には黙ったり、賞賛したりするのは西欧諸国と同じだったりする。


私は日本の社会、世間が、西欧諸国と同レベルの外向性を求めているとは思いませんが、国全体で「外向性コンプレックスを抱えている国だった」という方しっくりきます。あえて過去形で表現したのは、西欧的なふるまいに憧れなくてもいい、日本人らしさに注目することの大切さに注目する人たちも出てきているからです。
日本の希望の光は「日本人の持つ内向性にあり」だと思うんですよね。日本人がもつ繊細さや卓越したスキルが結晶化したアニメの世界や、伝統工芸、和菓子などの匠の世界、どれも世界中からその価値を認められていますし、いずれも「内向型」さんが大いにその実力を発揮している良い例ではないかと思います。(反面、日本は「売るのが下手すぎる」と、森岡剛さんなどのマーケターさんは言っておられますが、とにもかくにも、ポテンシャルはめちゃくちゃ高いということです。)
そんな内向型な日本人は、外向性コンプレックスを抱えたままではその力を解き放つことは叶いません。ですから、まずはなぜ私たちはこれほどまでに「外向性コンプレックス」を抱えてしまうのか。そして、そのコンプレックスをどうしたら乗り越えていけるのか、というところを紐解いていきましょう。
幼稚園児でも「外向性コンプレックス」をひしひしと感じて過ごす
さて、この記事を書いている私はもちろん、内向型です。不特定多数の人と他愛もない会話を延々するのはできませんし、人混みは疲れます(笑)
ちなみに、私の娘は、私ほど会話性と交流性が内側な人ではありませんが(笑)そんな娘でさえ、保育参観のとき



ハイハイハイハーイ!!!
と、外向型くんたちの如く、一瞬手を挙げて、
そして・・・速やかに手を下げました(笑)


それから、しばらく熟考し、最後の最後の方でひっそりと手を挙げました(笑)
5歳そこそこの幼児でさえ、(内容はどうであれ)積極的に自分の意見をバンバン主張できる声の大きい人や、たくさんの人たちに囲まれている人の方が「カッコいい」「人気があって素敵」って思いながら葛藤します。
小学生時代は「ともだち100人できるかな♪」なんて歌にそそのかされて、ともだちが2人しかいない自分ってダメな奴なんだろうか・・・と落ち込んだことがある方もあるかもしれませんが(私のコトです(笑))
でも、大人になった今は、広く浅い交友関係に翻弄されるより、深く長くつきあえる人間関係を大切にしたいと思っている内向型さんは多いはず。
しかしながら、プライベートはそれでもいいけれど、仕事となるとちょっと別と悩んだりもしますよね。
社会に出ても「外向性コンプレックス」を抱く私たち。一体どうすりゃええの?
社会に出たり、自分でビジネスをはじめても内向型さんは、外向型さんたちのように安易に



ハイハイハイハーイ!!
とできないと、やはり悩むこともあるでしょう(笑)
外向型な人たちは、ジャンルを問わず、組織や社会の中でいち早く手を挙げ、注目を上げることに快感を覚えているし、実際、それで輝いているように映ります。
正直、内向型な私たちからみれば、時にチープな内容を発言している彼らをみて



恥ずかしくないの?
と、思うこともないわけではありませんが(笑)
そうはいっても、彼らのようにはなれない自分に対して、劣等感を抱いてしまったり
そんな自分を変えたい!と、背伸びしてみたものの、



ストレスだらけでロクなことがない…
なんて経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
外向型な人たちの、この性質が大人になっても失われないのは何故なのか。そして私たち内向型、陰キャラはどうすればいいのか(笑)
その答えを正しく理解していただくために、あらかじめ知っておいていただきたいのは



内向型、外向型の違いってナニ?
という「違いを知ること」です。
「内向型」「外向型」の心理学的に定義された特性は2つ
さて、この2つの違いをもたらすのは、主にドーパミンという神経伝達物質に対する脳の反応性の違いです。
ドーパミンは、運動、注意力、覚醒、学習にもっとも密接にかかわる強力な神経伝達物質です。ドーパミンというと、よくアドレナリンとセットで語られたり、麻薬だのなんだのと、物騒な物質の話と絡むこともあったりして、なんだかちょっと悪者のように聞こえるかもしれませんが、ドーパミンは、私たち人間が生きていくのに不可欠な物質であり
多すぎても、少なすぎても問題になるのが、ドーパミンという物質です。
過剰なドーパミンは、幻覚や妄想を引き起こすようだ。一方、ドーパミンの不足は、震え、随意運動の始動不能を引き起こすことが知られており虚無感、無気力、憂鬱に関係している。ドーパミンの現象はまた、注意力と集中力の欠如、渇望感やひきこもりにつながる」
リタ・カーター著『脳と心の地形図(原書房)』、マーティー・O・レイニー著『内向型を強みにする』より引用
内向型、外向型を問わず、適量のドーパミンを維持することは、体にとってとても重要なコトです。
また、ドーパミンにはもうひとつ、大きな役割があります。
ドーパミン巡回の役割を特徴づけているのは、その報酬システムである。それは、事実上こう言っているのだ。
ー「いまのはいいぞ。これをまたやろう。どんなふうにやったか、正確に覚えておこう」
スティーヴン・ハイマン著『心の状態』、マーティー・O・レイニー著『内向型を強みにする』より引用
さて、ドーパミンのこのような特徴を踏まえた上で、内向型と外向型のドーパミンに対する感受性の違いを書き加えるとこうなります。
となります。
外向型は、脳が求める”快感のヒット”に素直にしたがっているだけ
外向型の人の脳は、ドーパミン感受性が「低い」ので、ドーパミンが発生するような刺激を大量に求めます。そうすることで、脳にとって快適なドーパミン量を保てるからです。
外向型の人の場合、活動的になればなるほど、ドーパミンは増え、“快感のヒット”が放たれる。そのため、外向型の人は、どこかに行ったり、人に会ったりするとき、気持ちがよくなる。
マーティー・O・レイニー著『内向型を強みにする』より引用
外向型の人たちが、大勢の人たちの前でプレゼンテーションして、注目を集めることで生き生きとしたり、真っ先に新しい何かをとりいれてインフルエンサーになったり、SNSでバズって輝けるのは、素直に外向型の脳の”快感のヒット”に従っているだけとも言えるわけです。
しかも、外向性の高い人は、収入、地位、賞賛など、人や社会から与えられる外的報酬が大好物です。これもある意味、ドーパミンを大量に必要とするドーパミン脳だからとも言えます(悪気はないし、素直にしたがっているだけです)
子どもの頃から



ハイハイハイハーイ!!!
と注目を浴びるのが悦で、それが大人になっても変わらないのは、外向型の遺伝子レベル、脳レベルの強みというコトです。
内向型にとっての「苦行」が外向型にとっての「ごほうび」なんだもの…敵わなくて当然
正直、内向型、陰キャラな私たちにとっては苦行にしかならないような刺激的な行動の数々が、外向型さんたちの脳にとっては「ごほうび」となっている以上、冷静に考えて、同じ土俵で戦ってかなうわけがありません。
刺激的な行動=ドーパミンが得られる=脳も嬉しい報酬
となっている上に、これらの特性を解放している外向型さんは社会や組織で「目立ちやすい」ですから(笑)ついつい華やかに輝いて見える外向型を見て、内向型は「外向性コンプレックス」を強化してしまいがちになります。
そもそも、内向型さんが、外向型さんのように振る舞うのが苦手なのはなぜでしょうか。
内向型の脳にとって「大量刺激=大量のドーパミン」は都合が悪い
内向型の人は、ドーパミン感受性が高い脳を持っています。つまり、ドーパミンが過剰になると刺激が多すぎると感じるのです。だから大勢の人や不特定多数の人が集まる場にでかけると、ぐったりつかれてしまうし、人からの注目を集めるような行動は苦手だったりします。


また、報酬志向性も、若い頃は、世間一般に価値されている外的報酬(収入、地位、名誉、人からの賞賛など)に嬉々としていたこともあったかもしれませんが、正直、外向型の人ほどは執着がなかったりして、一番しあわせなのは、
家族とゆっくり過ごせている時だったり、


ひとりで読書にふけっているとき。そんな方も少なくないでしょう。


そんな、内向型〜な私たちについて、ダニエル・ネトル博士はこう書いています。
内向性の人はある意味で、世間の報酬から超然としており、それが彼らにおびただしい力と、
ダニエル・ネトル著『パーソナリティを科学する』より引用
報酬からの独立を与えるのである
つまり、社会、世間から与えられるわかりやすい「報酬」は内向型の脳にとってそれほど喜びにならない一方で、自分の内側から湧き出る「内的報酬」への執着度は高く、満たされたときの喜びも深いと言えます。
また、ひとりで本を読み耽っているときや、思考を深めているときに内向型が幸福感や喜びを感じるのは、知的学習が得意な「アセチルコリン脳」を持っているからです。


アセチルコリンは、脳と体の数々の生命維持機能にかかわる、もうひとつの重要な神経伝達物質だ。それは注意力と学習力(ことに知的学習)に働きかけ、穏やかな覚醒状態を維持する能力や長期記憶を利用する能力に影響を及ぼし、不随意運動を作動させる。また、何かを考えたり感じたりしている際に快感を引き起こす。
スティーヴン・コスリン&オリバー・ケニーグ著『ウェットな精神』、マーティー・O・レイニー著『内向型を強みにする』より引用
内向型の脳は、穏やかな気分を保ち、なおかつ、憂鬱や不安を感じないために、多すぎも少なすぎもしない、適量のドーパミンと適量のアセチルコリンを必要としています。
内向型にとって大切なことは、自分のパフォーマンスを最大化できる最適な刺激の量を保つことです。
内向型の脳特性に無理に逆らって外向型のように振る舞ったり、苦手なコト、弱点を強化することに膨大な時間や労力を割くのではなく、ある意味「正しく諦める」ことで内向型としてしあわせにはたらく道が拓かれる、とも言えるのです。
弱点を「あきらめる」ことで、内向型・陰キャラの進むべき道が「明らむ」
「諦める」と聞くと、聞こえが悪いと感じる方もあるかもしれませんが、「諦める」は仏教では「明らめる」ことであり、真理、道理に通ずる道なのです。
日本語で「諦める」といえば、自分の願いごとが叶わずそれへの思いを断ちきる、という意味で使われるのが一般だ。しかし、「諦観(たい(てい)かん)」、「諦聴(たい(てい)ちょう)」といった熟語の「つまびらかにみる、聞く」にみられるように、「つまびらかにする」「明らかにする」が、本来の意味である。そして、漢語の「諦」は、梵語のsatya(サトヤ)への訳語であって、真理、道理を意味する。
生活の中の仏教用語「諦める」 一郷 正道(いちごう まさみち)(教授・仏教学)
弱点を克服してはならない理由は、こちらの記事で紹介したワークに取り組めば、すぐわかります(笑)


ちなみに、外向型で成功している人、輝いている人たちは必ずといっていいほど自分たちの強みにレバレッジを効かせています(意識せずやっているコトも多いですけどね(笑))
ということは、内向型も同じで、自分の強みにレバレッジを利かせるしかありません。
内向型、陰キャラな私たちが持ち合わせていない外向性を諦めたら、今度は内向型の強みにフォーカスしていきましょう!
アセチルコリン脳を持つ内向型の3つの強みを活かせ!
では、「内向型の強み」とは何でしょうか。
本記事では、前段で触れた「アセチルコリン脳」を持つ内向型ならではの「3つの強み」を挙げておきたいと思います。
- 「知的学習力」
- 「長期記憶力」
- 「思考力」
さて、これらの強みを生かすとしたら、どのようなはたらき方が実現できるでしょうか。今あなたが組織にいるのであれば、リーダーとして矢面に立つだけが道ではありません。
内向型の人は、影武者的ポジションの方が、常に冷静でいられて、その知的思考力や判断力、戦略立案力を活かせる可能性がありますし、あるいは、生き字引き、歩く広辞苑のような知的参謀となることだって可能なハズです。
このように書くと、出世を目指している内向型さんは



「それって出世コースから外れていない?」
と思うかもしれませんが、私はかつて、某企業でこの参謀的ポジションから管理職まで昇格したことがありますから、決して無理ゲーではありません。
注意点としては、内向型の強みだけにフォーカスしてしまうと、「地味で目立たない」がゆえに組織で即・評価につながらないと悩むこともあるかもしれません。ですから、内向性以外の強み、能力もフル稼働させることが大切です。弱点をなんとかしようと消耗することをやめて、強みをフル稼働させて結果を出してしまえばだれも「地味で目立たない」なんて言えなくなります(笑)気にせず突き抜けることです。
ただ、どうしても組織で評価されないのがストレスだ、モチベーションが持てないという方も中にはいらっしゃるので、ちょっとだけTIPSをお伝えしておくと、自分の直接の評価者プラス2つ上の人まで認知されるように自分の仕事をコミットしてしまうコトです。
なんで「2つ上の人まで」入れるかと言うと、2つ理由があります。ひとつは、直属の上司との相性が悪かったり、公正な評価ができない人だった場合にもちゃんと評価してもらうため。もう一つの理由は、所詮、自分と自分の直属上司が設定できる目標は、大した成長を望めないレベルのことも多いからです(笑)
2つ上の評価者から見た理想を把握し、それを達成できれば、確実に自分を成長させることができます。
もちろん、組織には、さまざまな人間性をもった人がいますよね。でも、少なくとも2つ以上上の人たちから、学べること、得るべきことがひとつもない、ということはまずあり得ませんし、この後に出てくる「自分を資産化する」という観点からも、自分より視座の高い人を巻き込んだり、自分を高める意識をもって行動することはとても重要です。
苦手が多い内向型・陰キャラこそ、積極的に人を頼り、巻き込んでいこう
さて、今あなたが会社員をしていて、チーム、組織の中でいるのであれば、もうひとつ重要なことがあります。
それは、自分以外の「周りを頼る」ことで「道が拓ける」というコトです。
他者に目を向けるのは、「比較」や「依存」するためではありません。自分にとって不快なノイズを断ち、他者に貢献しながら、周囲を生かして、真に自分を生かす道を開くためです。
そもそもですが、「会社」という組織形態がこの資本主義社会で発展してきたのは、この多種多様な強みを持つ人の集合体のレバレッジを生かしてきたからです。
もしあなたが参謀ポジションを極めたいのなら、当然、参謀が知恵をインプットできる「誰か(リーダー・先導役)」の存在が不可欠ですよね。
それこそ外向型のリーダーがいてくれた方が「ありがたい!」ってことだって山ほどあるでしょう(笑)


そのような視点で見始めると「うざいな」と感じていた誰かさん(笑)さえも、別の見え方に変わってきませんか?
私たちがちょっとメガネをかけかえるだけで、職場の面倒な人間関係の悩みまで解決するなんて、最高じゃないですか。(それでもやっぱり「うざい」と感じたら、なぜココロがざわつくのか、少し距離を置いて観察してみましょう(笑))
もっと、手放していい。ひとりで抱え込みがちな内向型・陰キャラへの処方箋
さて、真面目気質で、完璧主義な人も多い内向型さんは、とかく自分でなんとかしようとしがちで、人の力を借りるのが苦手という方はとっても多いです(わたしもその傾向強いです(笑))
でも、自分が苦手とすることを、めちゃくちゃ得意とする人は周囲をよーく見ればたくさんいます。
学ぶのが好きな内向型のアナタなら、D.カーネギーの『人を動かす』を読んだことがある方もきっと多いでしょう。自分がやるより短時間で質の高い仕事ができる人たちを積極的に頼ってこそ、あなたの才能を華開かせることができる、とも言えるのです。
自分より優れた、特定の資質を持つ人に劣等感を抱いたり、追い越そうとがんばることをやめる。
そして、自分にはない強みを持つ人たちの力を借りれば自分自身のストレスを減らしてパフォーマンス・能力向上させることはもちろん、他者のパフォーマンス、組織全体のパフォーマンスも上たって、いいこと尽くしです。
ひとりで為しえないことを為せるのが、会社という組織形態を持つことの最大の強みです。ここに属するあなたも、その力を生かさない手はありません。
いろんな特性、強みを持った人たちの真の力がいかせてはじめて「組織」は「組織」であることの意義、目的が果たせるようになります。
とはいえ、一生涯、今の会社に属するという人はほとんどいない、そんな時代になってきたのは事実ですから、内向型、陰キャラなあなた個人の強み、意義・目的を果たしつつ、自分の市場価値をあげるという視点もやはり大切になってきますよね。
というわけで、ここからはその話をしていきます。
内向型・陰キャラは、外向型の到達できない地点にたどり着ける
外向型が瞬発力や華やかさで勝負する短距離ランナー、うさぎとカメのうさぎだとしたら、内向型、陰キャラはマラソンランナー、カメです。こう聞くと、ほとんどの人は



カメなんて嫌だなぁ・・・
と思うかもしれませんが、カメはすごいんですよ。
なぜなら、短距離ランナー(外向型)には絶対走れない距離を走れて、うさぎが追いつけない地点まですでに辿り着いているのがカメ(内向型・陰キャラ)だからです。


うさぎとカメの話では、2匹は同じゴール地点を目指していましたが、私たちは違います。
外向型と、内向型は、そもそもゴール地点からして違うのです。
大切なのは、自分の価値感と人生観に即した、真のゴールを見極めるコトです。真の人生の目的や、人生で達成したいコトを実現できる力を身につけるために、今、自分に与えられている時間、労力、人間関係といったリソースを「正しく使う」「投資する」ことが重要です。
これらのリソースは、目に見えず、管理しづらいものではありませうが、使い方をあやまれば、お金と同じで「浪費」「消費」で終わってしまいます。「投資する」ということは、「資産」にするということです。「資産」は一朝一夕で育めるものではありませんし、金融資産も、能力やスキルなどの無形資産も同じです。
特に、いのちともいえる「時間」がカギになります。
内向型、陰キャラは、いくらうさぎ跳びのトレーニングを重ねたところで、そもそもうさぎの筋肉を持ち合わせていないのですから(笑)自分という「資産」を着実に育むカメの道を歩んで「自分の資産化に集中する」ことが重要なのです。
内向型・陰キャラは、「自分の資産化に集中」せよ。
まず、なぜ自分を資産化するのか。
あなたの市場価値を高めるため、それはすなわち他者や社会に貢献できる力を高めるためです。
ぶっちゃけ、この社会は「資本主義社会」ですから、他者の困りごとをどれだけ解決できるかでその実力が問われ、そのルールはとてもシンプルです。
より多くの不満、不安、不足、不快を解決できる人たちに、たくさんのお金がめぐる
ということです。もちろん報酬は「お金」だけではありませんが、お金というのは、ある意味、この社会で、もっともわかりやすく測定できる「ものさし」だということです。
金融資産の投資で「資産形成する」といったら、自分の代わりにお金に分身となって働いてもらいます。自分以上に能力の高い人たちに働いてもらう仕組みが「会社」です。
とはいえ、いきなり会社を持つ、なんていうのはハードルが高いですよね。
ここでお伝えしておきたい「自分の資産化」は、むしろ逆の発想で「代わりがいないくらい、自分という存在の資産価値を高める、突き抜ける」ことからはじめる。まずは、これをおすすめしたいのです。
ぶっちゃけ、もう終身雇用の時代はとっくに終わっていますが、私は会社員という働き方が絶対に悪だとは思っていません。こういったらアレですが、たいしてアウトプットを出せていなかったとしても、毎月必ずお給料が保証されているなんて、ものすごい仕組みです。ありがたいことです。
とはいえ、人生100年時代です。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』という本を読んだ方はご存知でしょう。
この本では「2007年生まれの日本人は107歳まで生きる確率が50%」と書かれています(笑)
親たちの世代のように、1つの会社で特に何も考えずに勤め上げて悠々自適に老後を暮らせる、なんて人はほとんどいない時代ですし、AIもすでに台頭してきてますから、少なくともこの2つの資産価値を高めないわけにはいかないでしょう。
- 自分という資産価値を高める
- 自分が働かなくてもいい仕組みや資産を持ち、価値を高める
この2つを持てば、会社員として働くか、自分自身でビジネスをするかは問題ではなくなります。
世間が必要とする資産を持つ人は、どんな時代が来ようとも食いっぱぐれるコトはありません。この2つの資産価値を高めるために、今日の私は何をするべきか?という思考回路に切り替われば、会社やめたいな、今日もいきたくないな・・・なんて悩んでるヒマなんてなくなるのです(笑)
今日という日をどう切り抜けるかではなく、理想の未来から逆算した今日を生きる
あなたは、将来、どのような生き方、はたらき方がしていたいでしょうか。
いやいやそんな爺さん、婆さんになってまで働きたくないよ、さっさとFIRE(早期リタイア)して悠々自適暮らしがしたいよ・・・・という方は、それこそ自分の分身となって働いてくれる「資産」は不可欠です。今すぐ準備をはじめる必要があります。
一方で、自分の天職と思えるような仕事で、おじいさん、おばあさんになっても、誰かを笑顔にできる仕事を、生涯現役として続けられたら嬉しいなという方もあるでしょう。
どれが正解、どれが不正解ということはありません。自分にとっての正解に向かって準備することが大切です。
自分の価値感や、実現したいプロフェッショナリズム、誰かの笑顔etc…そういったことを一つ一つ明らかにして、自分の未来像から逆算したとき、今の職場、今の仕事でどのような資産形成をし、その価値を高めておく必要があるでしょうか。
あるいは、次のステップに向けて、今日、今週、今月、3ヶ月、この1年でどんな準備が必要でしょうか。
時間は有限です。
会社と自分の資産価値を高める上で重要なことか、そうでないかを「認識しているか否か」はめちゃくちゃ重要です。大抵の仕事はパレートの法則どおり2割の仕事で8割の結果が出るのでるわけですから、内向型の思考力や分析力を生かして、成果を出すのに必要な「2割」を見誤らないことの方がよっぽど重要ですし、そのポイントはいたってシンプルです
- 成果に直結する急所にリソースを集中させる
- 自分がやるべき仕事にリソースを集中させる
これを徹底するだけで、不要な刺激、ノイズの9割は確実に軽減されて、成果にも繋がりやすくなるはずです。
もちろん会社という組織の中では、苦手なことのすべてを誰かに任せるなんてそんな都合のいいことはできない!という方もあるかもしれませんが、案外それは「思い込み」だったりすることもありますから、一度は騙されたと思って「お願いできる誰か」がいないか、真剣に探してみてください。
もちろん、単に依存してくるやつだったら嫌われてしまいますが(苦笑)、自分を頼ってくれる人を悪く思う人はいません。誰だって、自分の力を誰かのため、世の中のために生かしたいと、ココロのどこかで思っています。
あなたが、自分にはない強みを信じて、誰かを頼るとき、あなたは、その人が持っていない強みで頼られる存在になればいいだけです。つまり自分の資産価値を高めておけば、後ろめたいことなんてひとつもありません。
自信を持って、自分のやるべき仕事に集中し、自分の資産価値をどんどん高めていきましょう!
ほんとうにしあわせになれる脱サラ力とは?
さて、この記事を読んでいるあなたはひょっとしたら



今すぐ会社を辞めて脱サラしたい
そんな、藁にもすがる想いでこの記事をよみはじめたかもしれません。でも、かつて「会社員が無理ゲーだ」と、痛切に感じて独立したわたしだからこそ、心を込めてみなさんにお伝えしておきたいことは、後悔のない「しあわせな脱サラ力」をしっかり身につけていただきたいということです。そのためにも「自分の資産価値を高める」ことはとても大切です。
いきなり独立するのは、それこそ内向型さんの苦手な「刺激」だらけとなるリスクもあります。商品が売れない、お客さまが集まらないと悩む起業家や個人事業主は本当にたくさんいるのです。
ですから今、会社勤めをしているあなたならば、まずはその環境を最大限生かして
- 組織や会社の中で頼られる存在となる
- 社会でいつでも頼られる存在となる能力を磨いて自分の資産価値を高める
ということにしっかりと取り組むことから、はじめることをおすすめします。
目の前の嫌な仕事や環境にフォーカスするのではなく、徹底した「未来思考」に切り替え、あなたが想像する理想の未来像から照らして「脱サラ力」を高めましょう。今は副業が解禁となっている会社もたくさんありますし、会社という場所でなければ経験できないコト、享受できない心理的な安定は本当にたくさんあります。このメリットは実は驚くほど大きい、ということも忘れないでいただけたらと思います。
その上で、今の職場がどう考えてもこれ以上は「自分の資産価値の向上」につながらないと感じるのであれば、環境を変える(転職する)という選択もあるかもしれません。ぶっちゃけ、会社なんて山ほどありますからね。
でも、転職を考えるのであれば、なおさら慎重に自分の資産価値と将来像をしっかり棚卸しして、自分がどれだけ、その会社に貢献できるのかが伝わり、能力を発揮できる必要があります。自分でビジネスをはじめるとなれば、転職以上に自分の市場価値や実力と、厳しく対峙させられるその覚悟はやはり必要だということは、どうか、忘れないでください。
「会社」という組織形態でなければ経験できないことは、本当に山ほど、たくさんあります。自分の未来像から照らし合わせて、後悔だけはすることがないように、
- 不要なノイズに苛まれる時間や労力を徹底的に断つ
- 時間、労力、人間関係のリソースを最適に配分し、集中させる
- 他者の力を借りながら、他者、組織、社会に貢献できる自分で突き抜ける
この2つを、まずは3ヶ月徹底してみましょう。そうすれば、毎朝、毎晩「会社に行きたくない・・・・」と悩む日々から脱却し次のステージに進んでいる自分がいることに、ある日気づくはずです。
ひとり起業やスモールビジネスで悩んでいる内向型さんは・・・
さて、こちらの記事では、主に今会社員をしていらっしゃる方向けの処方箋をお伝えしました(私は会社員出身の内向型起業家です)。
一方、すでに自分でひとり起業、スモールビジネスをはじめたい内向型さんや、ビジネスを学んだり、はじめてみたものの「今ひとつうまく軌道にのらない」とお悩みの方は、こちらの記事もオススメです。


最後に、こちらの「漬けものでわかるあなたの才能診断」を受けていただくと、外向型、両向型、内向型、??型な、”5+1タイプ”の個性豊かな「漬けモノ」たちが、自分らしくビジネスするのに役立つ情報や、コミュニケーションに役立つ情報など、“30分の動画+7日間のステップメール“でお届けしています。無料ですので、ぜひ、この機会に愉しみながら受けとってみてくださいね☆
ろっぺん