みなさんは、文章書く時、右脳と左脳、どっちをつかって書いていると思いますか?
「言語化」ってよく左脳の仕事だって言われてますけど、私はそれ、違うと思うんですよね。なんでかというと、右脳を喜ばせないと、読んで楽しい、面白い文章は書けないから。
起承転結を守って文章を書くなら、AIがいくらでもやってくれます。
じゃあ、わざわざ人間が書く意味って何なのか?
自分の心や感性が美しいと思う、面白いと思う、自分の心が震える感動を、いちいち見つけて書く。それ以外にありません。
わたしたちは、考えて感動する生き物ではありません。感覚、感性、情緒で震える。これは左脳よりも右脳でしょうし、心、あるいは皮膚感覚、身体感覚といってもいいかもしれません。
とはいえ、普段の私たちは圧倒的に左脳優位で生きてます。文章を書くとき「はい、右脳スイッチオンにして!」なんていって、簡単にスイッチオンできるものではありません。では、どうしたらいいのでしょう。
左脳と右脳を泳がせて、面白い!を見つけるのが先。
ステップ1:とりあえず左脳でスタートする
意外に思ったかもしれませんが、これで構いません。右脳のスイッチの入れ方なんてわからないのが普通です。「とりあえずこれについて書こう」と、ざっくりテーマやタイトルを決めて書き始めます。大事なのは次のステップです。
ステップ2: 飛んだら飛んだで、流れに任せて書く
そうして書いているうちに、最初のテーマとは全然関係ないところに飛んで行ったりすることがあるはずです。そう、右脳の出番です。飛んだら飛んだまま、書き続けましょう。
右脳が感じる世界には境界がありません。一応、宇宙には終わり(端)があるらしいですが、無限とも思えるような、広大な世界が広がっています。
右脳はそんな世界から何かを引っ張ってきますから、なんの脈略もないところに突然飛んでいったり、とっちらかっていたりします。


「さっきテーマ決めたでしょ!」
「脱線してるよ!」
そう警告してくるのは、左脳です。
この手の囁きが聞こえたら、全力で無視しましょう。このステップで大切なのは、心置きなく、右脳とのランデブーを楽しむことです。
ステップ3: 着地は左脳の出番
さて、宇宙旅行は楽しめましたか?そろそろ地球に戻る時間ですね。そうなったら、左脳さんの出番です。右脳とのランデブーで生まれてきたものを見て、この宇宙旅行=記事のタイトルを決めます。素材を見て、タイトルと着地を決める、情報を整理したり、要らないものを省いたり、そういう「編集」作業は左脳の仕事です。
たとえば、「はじめての月面着陸」というタイトルで書き始めたのに、海王星まで飛んじゃったとしましょう。最終的に月と海王星の関係にもちこんで着地するのか、そのまま海王星旅行で貫くのか、そこを「考える」のは、左脳の仕事ですし、こっちのほうがいいんじゃない?という「直感」を働かせるのは右脳のお仕事ですね。
自分の右脳がはたらきやすい環境を知り、整えておく
ステップ2 なのですが、右脳的なひらめきが起こるのは、デスクやパソコンに向かっている時とは限りません。私は、食器洗いをしてる時とか、歩いているときとか、むしろ、執筆作業と全然関係ないときに降りてきたりします。だから、すぐにサクッとメモできることが大事です。絶対に忘れてしまうからです。私はスマホで文字を入力するのがあまり得意ではないので、歩いている時は音声メモを使うこともあります。
大事なのは「環境」です。
アナログとデジタル、どっちがいいかと聞かれたら、私は断然手書き、アナログ派ですが、自分にあった環境、ツールを整えることが大切です。私のお気に入りはA4の方眼ノート(ニーモシネ)です。A4くらい広いと、いくらでも広がってもOK、とっちらかってもOK、ランダムに、思いついたまま記録できます。
右脳って案外、繊細でわがままな存在ですから、右脳さんのお気に入りのステージが見つかるまでは、いろいろ試してみるのがおすすめですね。
どうしてもパソコンで・・・というときも
どうしてもパソコンで、という場合も「環境」って大事じゃないかなって思います。いろんなプラットフォームがありますけど、私は2つWPのサイトを持っています。
この、ろっぺん書房のサイトをつくるときは、とにかくなにも考えずにダーッとテキストうちこめる「快欲求」を最優先にしました。
でも、実際に運用しはじめたら、ろっぺん書房は、どうしても「テキストリッチ」になってしまうんですよね。もうちょっと自分の遊びゴコロを解放できる場所、自由奔放に表現できる場所も欲しいな、と思ってつくったのがこちらのワンダーランドです。
同じ人間とは思えないくらい世界観が違いますが、どちらのサイトも私が執筆しています。自分の二面性、多面性を解放すると、右脳さんはのびのび、いい仕事をしてくれるようになります。
右脳と左脳の共創。
右脳さんは、ひとたびスイッチが入ると、完全に「時間」の感覚がなくなります。何時間でも続けられてしまうし、没頭しているときに疲れを感じることはありません。終わった途端、灰のように抜け殻になってることはよくありますが。
左脳さんはどうしても成果、目的志向が強いですから、無理、無駄、意味がないことはしたくありません。
「やる意味ある?」
「そんな記事書いてどうするの?」
というツッコミをするのは、左脳です。
でも、右脳の世界には、効果、効率だとか、結果の良し・悪し、正解・不正解とか、評価の概念や定規は存在しません。
「どっから見ても面白いよ!」そんなこどものような目線で世界で見ているのが、右脳さんかもしれませんね。

超・右脳優位な(左脳が沈静化した)ときの感覚を知りたい人は、ジル・ボルト・テイラーの『奇跡の脳』がおすすめです。右脳全開、異次元な世界に連れて行かれたときの、しあわせな感覚が非常によく描写されています。と同時に、私たちはおそらく右脳だけでは生きていけないことも、この本を読むとよくわかるのです。ごくわずかに動いている左脳で、その異常さを察知していた様子も本の中で描かれています。
大切なのは、両脳を生かすことじゃないかなって思いますね。放っておいたら左脳優位ですから、もうちょっと右脳が遊べる余白を用意しておくといいんじゃないかなって思います。

