みなさんは、右脳使って文章書いてますか?
「言語化」って左脳の仕事だって言われてますけど、私はそれ、ちょっと怪しいと思ってるんですよね。なんでかというと、右脳を喜ばせることで、言語化のパフォーマンスが上がる人もいるからです。
書き方の手順とかマニュアルとかテンプレに沿って書く方法って、左脳は喜ぶけど、右脳は沈静化します。
なぜってその方法は情報の「楔(くさび)」を打ちながら、閉じた空間に情報を収めていく方法だからです。
でも右脳の世界って、もっと漠っとしていて、広がっていっちゃう世界なのですよ。だから、整理されたり、絞られたりして制御されると「おしずかに〜」ってなっちゃう(笑)

右脳を生かして楽しく書く方法
右脳を生かして書いてる人って、もっとテキトーなんですよ(笑)。キッチリしてない。ファジーで漠っとしたところから書きはじめてます。さっきも言った通り、右脳が感じる世界には境界がありません。一応、宇宙には終わり(端)があるらしいですが、そうはいっても無限とも思えるような宇宙のような世界が広がっています。

右脳はそんな世界から情報を引っ張ってくるので、制約は極力少なくすることが大切です。型とか、枠とか、箱とか、そういうものの一切が邪魔だと感じたり、キュークツさを感じるのは、そもそも母体の情報ソースが膨大で、簡単にはみ出すからです(笑)。
右脳的なライティングの手順を仮にステップ化するならこんな感じです。
ステップ1のきっかけ、ひらめきは、森にいる時だとか、ヨガしてるとか、食器洗いをしてる時だとか、サウナに入ってる時だとか、人それぞれです。
とにかく、自分の感覚、アンテナが鋭敏になればなるほど、たくさんキャッチできるようになります。これは、「あなたにお願いね!」って自分に託された瞬間だと思うと良いでしょう。
ステップ2 が、今日の本題といってもいいかもしれません。降りてくるまま記録するためには、「環境」が案外大事だということ。
アナログとデジタル。できればアナログがおすすめです。
右脳は開放系なので、制約なく記録できる、いくらでも広がってもOK、とっちらかってもOK、ランダムに、思いついたまま記録できる環境を用意するのがおすすめです。
最近のお気に入りはA4の方眼ノート(ニーモシネ)ですが、B5で生成の無地ノート(カキモリやミューズのクロッキーブック)、それからスケッチブックやA4のコピー用紙を使っていた時もありました。それぞれ紙質が異なるので、相性のよい筆記具も変わりますし、使う道具、環境によって、降りてくる内容やスピード感も変わるんですよね。
右脳って繊細でわがままなので、環境次第で登場人物が変わってしまうというか、ある種の多重人格的な性格を持っていたりします(これはでも人によるかも)。なので、自分の「お気に入り」が見つかるまで、いろいろ試してみるのもオススメです。
どうしてもパソコンで・・・というときも
どうしてもパソコンで、という場合も「環境」が大事だなって思います。
ろっぺん書房のブログやメルマガをはじめるとき、とにかくなにも考えずにダーッとテキストうちこむだけでいい、という「右脳の快欲求」を最優先にしました。
ただ、実際に使い始めてみると、ろっぺん書房は、どうしても「テキストリッチ」になるので、勝手に左脳が働いちゃうんですよね。そこで、もっと右脳的のワガママに答えられる場所も、こことは別に用意することにしました。
右脳は、ある意味「コドモ」のような存在なので、左脳のように理性で制御していません。純粋な「快感覚」に寄り添ってあげないと、雨の日に外で遊べなくて、がっかりしているコドモのように拗ねてしまうのです。
ステップ3:左脳さんとも仲良くする♪
最後のステップ3は自分でやってもいいし、海外のスピリチュアル系の大御所たちのように、誰かに任せてもOKです。右脳が喜ばないこと、嫌がることはやらず、本人はチャネリングに集中し、情報を整理して伝えるような左脳的な作業は「別の誰か」に任せてます。
そのくらい、STEP2の情報を降ろす(記録)と、STEP3の構成(整理)以降は別人格なんだということです。もう、そう割り切ってください。
ここに関してはAIを使う、という手もなくはないですけど、私はやらせません。なんでかというと、今のAIだと、右脳的な面白さや微細な感覚が削ぎ落とされてしまうからです。
右脳ライティングと、左脳ライティングの最大の違いは、ステップ2の解放(開放)です。左脳系の人も一旦は広げますよ。ただ、右脳系の人の広げ方と、左脳系の人の広げる量と感覚は全く別物です。
ひとたびスイッチが入ると、完全に「時間」の感覚がなくなるのが右脳な世界です。何時間でも続けられてしまうし、没頭しているときに疲れを感じることはありません。終わった途端、灰のように抜け殻になってることはよくありますが(笑)。
左脳が強い人は、「途中で疲れちゃう」とか、「集中力が切れちゃう」って言いますね。
それから「これやる意味ある?」ってツッコミ(思考)が介入してくると、そこまで付き合いきれないというか、見切りをつけたくなってしまう。
右脳の世界には、効果、効率、結果の良し・悪しみたいな、評価の概念や定規みたいなものが存在しません。
そういうジャッジを途中で入れると「あ、そ。」といって、拗ねて引っ込んでしまうのが右脳に生息するコドモたちです(笑)

「快」感覚を開き、環境に心を配りなさい
右脳系か左脳系か。あなたは自分がどっちだと思いますか?
ここがよくわからないって人もいるかもしれません。なんでかというと現代社会は放っておいても左脳系が勝手に強化されちゃうし、その方が生きやすかったりするからです。ホントは右脳を解放した方が楽なのに、そのことに気づけていない人も多いかもしれません。
最終的には、どっちから入っても地球で表現するためには「全脳」を使うことになります。右脳だけで生きられる人はいません。残念ながら。
ただ、どっちから入るのが向いてるかは知っておいた方がいいでしょう。ただし、間違っても「憧れ」じゃないのでご注意を。「憧れ」は事故ります(笑)そうじゃなくて、どっちがしっくりくるか、楽か、快適か、スムーズかで判断しましょう。そのためにも、自分の「快感覚」を開くことの方が先ですね。
超・右脳優位な(左脳が沈静化した)ときの感覚ってどんな感じなのかを知りたい人は、先ほども紹介したジル・ボルト・テイラーの『奇跡の脳』って本を読むといいですよ。私はさすがにここまで極端じゃないですけど、これに近い体験をしたことがあります。詩を書くって決めた瞬間、それまでと同じ景色が、全く違う景色に見えて、空気の色も匂いも何もかも違う、世界が反転するような感覚になりました。
ただ、その「右脳なる世界」ってめっちゃ気持ちいいんですけど、そこにどっぷり浸りすぎると、なんかこう異世界の住人みたいになって、帰ってこれなくなりそうになるというか、フワフワしすぎて足元おぼつかなくなる感覚というか、「ちょっとヤベエな」って思いました。
ジル・ボルト・テイラーも、ごくわずかに動いている左脳で、その異常さを察知していた様子が本の中で描かれています。とにかく、右脳全開のときってそのくらい異次元な世界に連れて行かれる(でもしあわせな)感覚です。だから、どんなに右脳が強い人でも、そこまで右脳全開にはならないように、通常は、左脳で制御されてるのだろうと思います。
右脳から入るにしろ、左脳から入るにしろ、練習すればちゃんと気持ちよく書けるようになります。でも、どっちかを選んだら、もう一方は犠牲にするというか、手放した方が上達が早いです。ここで変な「欲」を出すと中途半端になり、かえって遠回りになります。
どちらも練習した人ほど上達するのは、それは自然の摂理みたいなものですから、そこは諦めてください(笑)。練習が必要だからこそ!自分に合っている方、より快適な方、より好きな方を選ぶのが大切ですね。
とりわけ、右脳から入った方がいい人は、程度の差はあれど、目に見えない質感、空気感、気、温度、みたいなものを敏感にキャッチしています。左脳的な書き方でうまくいかないのなら、騙されたと思って、右脳が喜ぶ執筆環境を用意してあげることからはじめてみましょう。
みなさんが想像している以上に効果があると思いますよ。
【編集後記】
左脳系スキルは「強化」って言葉も使えるけど、右脳系スキルは「解放」「快の追求」って言葉の方が合うなぁと思いますね。そんなニュアンスの「違い」まで楽しめると、右脳ライティングはますます楽しくなります。自分はダウンロードに徹したいから、文章化はお願いっていう方は、お声がけください(笑)
ではでは。
TOMOKO
あなたの文章をコピペするだけで、今のあなたにぴったりのアドバイスを受け取っていただけます。