調律師がピアノを調律する姿を見たことはあるだろうか。音叉を鳴らし、基準となるラ(A)の音から、わずかなうなり音を聞き分けて、88の音、230本の弦を1音ずつ整えていく。
調律師の仕事は、音の狂いや濁りを消すことではない。ピアノの立体感のある響きは、「うなり」と呼ばれる音のズレを活かすことで生まれている。和音の絶妙な濁りが音楽に緊張感をもたらし、深みのあるハーモニーや色彩感のある美しい音色が生まれる。
ことばも同じだ。書き手の持つことばの「うなり」は、その人の個性であり、歴史だ。ことばの調律師が目指すのは、うなりを消すことではない。書き手とことばがこころを合わせて、気持ちよく文章を奏でられる一点を見つけ、その人ならではの美しいことばの音色を解き放つことだ。
なぜ今、ことばの調律が必要なのか。
どのことばにも、書き手が通ってきたさまざま経験や歴史が刻まれている。わたしたちは生まれてはじめてことばを使い始めたそのときから、親や周りの環境の影響を受け、一人ひとりのことばの音色をかたちづくっていく。
けれども、今、わたしたちを取り巻くことばの環境は、静けさからほど遠くなってしまった。何かひとつことばを発するたびに、隙間を埋めるようにおびただしい量のことばを浴びせかけられたり、自分でも気づけないほどのわずかなズレが、文章全体、発信全体の調子を大きく狂わせることもある。
それでも、ことばのメンテナンスや調律は自分でするものだと思っている人の方が多い。ことばは、こころとつながっている。日記やジャーナリングは、そんなことばの喧騒を離れ、自分と対話するこころのオアシスだ。でも、オアシスを離れれば、ふたたびせわしないことばの嵐にさらされる。外からかかることばの張力に翻弄されずに、じぶんのことばの音色や響きを保つのは、簡単なことではない。
わたしたちのことばにかかる「張力」はかつてないほど強くなっている。ピアニストが調律をプロに任せることで演奏に集中できるように、書き手が調律をプロに任せ、書くことに集中できる。それが当たり前になることを願って、このプログラムをお届けすることにした。
調律師は、何をする人なのか?
ここで、わたしの「調律の原体験」をすこしだけお伝えさせてほしい。
わたしが小学生のときの実話だ。調律師は、ただ音の狂いを整える人ではない。奏者とピアノが奏でたがっている音に耳を澄ませ、気持ちよく演奏できる響きを目指していく。
「LISTEN」ということばの調律プログラムが目指すのは、あの日おじさんがしてくれたような「ことばの調律」だ。
書き手の誰もが美しい音色をもっている。ことばを奏でるための能力は、もう十分すぎるほど与えられているし、そのことばは、すでにあなたの中にある。
でも、ことばを書く技術と、調律する技術は似て非なるものだ。ことばの調律をするためには、「聴く」ことができなければならない。ことばの調律でわたしが耳を澄ませるのは、ことばから発せられるうなりや響きといったことばの身振りはもちろん、呼吸、間、リズム、あるいは沈黙といった、ことばにならないものの気配や感触だ。
ことばは、正直だ。
あなたが変われば、ことばも変わる。
ことばが変われば、あなたも変わる。
フッと力が抜けた瞬間、迷いのないことばが、まるで以前からそこにいたかのように居心地よさそうにしている。そんな瞬間をぜひ味わってほしい。
3日間限定のモニター募集です
LISTEN(ことばの調律プログラム)は、はじめてのご案内となります。
3日間限定(7/15~17)で、モニターを募集します。
モニターの条件について
下記三点を満たせれば、誰でもお申し込みいただけます
1)ブログ、メルマガ、SNS等の発信をしている方
2)1〜2週間毎に1回、全5回のセッションを受けられる方。
3)二回のレポートを提出できる方(第3回・第5回のあと)
※これから発信をはじめる方も2)を満たせればお申し込みいただけます。
※レポートはご自身の変化をことばにしてより深く体感いただくためのものです。
LISTEN(ことばの調律プログラム)の内容と価格について
・60分×5回の個人セッション(ZOOM)
・モニター価格:35,000円(税込)
※募集人数に達し次第、募集終了となります。
お申し込みの流れ
下記フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。
お支払いが確認でき次第、セッションの日程をお伝えします。
毎回のセッションの24時間前までに、お申し込み控えのメールに記載されたフォームで原稿をご提出ください。
提出された原稿すべてに目を通した上で、今のあなたに最も必要な調律に集中させていただきます。
